ホスピス、緩和ケア看護覚書*カナダ編

カナダでホスピス看護師をしています。2009年9月からバンクバーの某大学院 でMaster of Science in Nursing を始めました。End of Life CareのCNSになれるようにがんばります。半学生、半看護師の生活です。そして3児の母親でもあり、カナダ人の夫とは11年たっても熱愛中でごじゃいます。ブログに登場する人物名はすべて仮名です。

お勉強

今日の講演はとてもためになった。仕事関係のものだったけど、自分を見つめてひしひし、上には上がいるものです。

うちの男の子は今度G5にあがるのだけれど、ADDの上、多分Learning Disabilityもあるのではないかと言われている。毎年、何度も学校の先生、医者と面談。成長すればするほど、同学年の子供との差が大きくなり、最近は自分のことに気づき、自分をできない子と思うようになってきた。それだけならいいのだけれど、自暴自棄になっていっているようで、将来がとても心配。

G2から毎日宿題やドリルを一緒にしてきたけれど、最近は限界を感じてきていた。だって、未だに掛け算、割り算、もできないし、足し算、引き算も危うい。その上読めないときたから、1対1でアシスタントが常時必要。記憶の引き出しが一個分しかないのか、一つ新しいことを覚えると、その前のことを忘れてしまう。こんなんで大人になってきっと職にもつけず、一生面倒みていかなければならないのだろうと、そればかり考えていて、不安だし、彼に対して怒りさえ感じてしまうこともある(何度も何度も同じことを繰り返し、それでも学習することができない)。

今日の講師は自分の息子が4歳のとき突然、知能的にも身体的にも障害者になり、家族が崩壊しそうになったり、医療者へ対する怒りで途方にくれたりした、カウンセラーの人でした。

講師曰く、不安はネガティブな将来のことを考えているから、生まれる。そんなことは今起こっていないのだから、今に集中することが大事と言っていました。楽しい将来を考える傾向のあるひとは、幸せを感じる方が、怒りや不安よりも大きいと。

講師はいつまでたっても、生まれた時の健康な息子の将来像が頭にあって、そうではない息子、それを阻止することのできなかった医療者、それに振り回されて家族が崩壊する、、。息子さえ健康でいてくれたらと息子さんの現状を長い間受け止めることができなかったし、障害者としての将来を絶望的な未来としか考えることができなかったそうです。

それから過去に文句ばかりを言う人は過去にこだわっている人。起こってしまったことは、もう変えることはできないからそれに対して愚痴ってもどうしようも無いと。

そうだよね~BJは一生こういう風にしか生きられないんだと思うと、将来のことが不安になるし、それを変えられない自分や、彼にイライラしてしまう。それに彼がこういう風になったのは元奥のせいだとか、どうしても考えたくなる。私の子だったら生まれたときからしっかり面倒見たのにとか、変えられない事実をもイライラの種にしてしまう。過去にこだわらず、ネガティブな未来も考えず、今に集中する!言うのは簡単だけどね~

講師の息子は特殊なカリキュラムで普通の学校に行っていた。何にも将来がない子供、かわいそうな子供、何もできない子と学校へ連れて行くこともためらったそうです。しかしG7の先生が是非うちのクラスに来て欲しいと言ったそうです。その理由は外の生徒たちが、きっと良いケアをすることができ(ご飯を食べさせたり、車椅子を押したり)それを通して、障害者について学べ、子供たちの成長に欠かせない、愛や責任について学べるからと。講師はこんな息子でも、一人の人間として誰かにそういうギフト(貴重な体験)をすることができるなんてと、息子に対する考え方が180度変わったそうです。

そうよね~私なんかいつもBJのできないところばかりをみて、あんなに明るくて(能天気なだけかも)友達がたくさんいて、妹思いの彼のことを忘れてしまうのだもの、見方を変えるだけでもっと楽になるかも。

講師はカウンセラーなので、その系の面白い話もあった。夫婦について。昔は学校で習った通り、最初のセッションは聞き役。だいたい両方が両方のいやなところやうまくいかない点話しまくって終わり。でもこれではどの夫婦も良い気分になれないし、先が見えないので、次にこない。最近は愚痴聞きは時間の無駄と称し、どういう夫婦関係を理想としているのか、築いて行きたいのか一番初めに質問するそうです。そうすると、言葉に詰まって何もいえない夫婦がほとんどだとか(お互いに対する愚痴は言うことができても、将来像について考えることができない)、ほらここでも楽しい未来を考える必要性。夫婦に関してはそれを話しう大切さも加わってくると。

優れた芸術家は白いキャンバスを見つめているだけで絵の完成品が目に浮かび、それに向かって投身するから、すばらしい絵が描ける。成功するビジネスマンは成功する自分のイメージを持っているし、一年の目標や計画を必ず持っているから成功する。何とかなるさの人たちは結局何にも到達せず、文句ばかり言っていると。

わ~説得力あるわ。私ももっと将来像をしっかり描くようにしよう!と思った夜でした。

夏休みを実感

あ~どうしてこっちの夏休みって長いのかねー。と親の立場に立つと文句を言いたくなる。

12歳の娘と9歳の息子が暇だ暇だと一日中ぼやいてうっとうしいと言ったらしかたがない!朝から今日はなにするの~?どこに連れて言ってくれるの~?と。友達と遊んだら?と言うと、みんな用事があっていないんだもんと。

特に今年はひどい。と言うのも思春期が始まったのか、急に大人っぽくなった娘は弟となんか遊びたくない。それを分らない息子はひつこく聞くものだから、喧嘩が始まる。今彼はおねえちゃんに引っかかれた引っかき傷が顔にあり、その上目も殴られたそうで、明日はきっと青あざでしょう。

自分で遊ぶことを見つけたらいいのにと思うけれど、そういう発想がまったくない。実母はいつもどこかへ連れていってくれる人だし、小さいころからデイケアに育てられ、人にセティングしてもらったことを喜んでするのが好きな子供たち。悲しいねー。

今日は夜勤明けで眠いの我慢でおきていたと言うのに、ぐちゃぐちゃ言うので、私は切れてしまいました。私はあなたたちのエンターテーメントをする人ではないので、あきらめて自分で見つけなさい!と。それでも一日中つまらなそうな顔をしていました。

あ~あ、早く夏休みおわらないかな~?

必死のドライブ

念願どうり、7月上旬のキャンプへ行ってきました。行き先はSouth Chilcotinと言う、カリブーカントリーの一番南の部分。2年前に行ってとても気に入っていたので、うれしい再訪問。

しかしながら今回は継子2人とMayさんも一緒。その上に絵里佳と計6人の大所帯。そのため車二台で出発。

運転は得意ではないし、助手席に乗って気楽にしている方が好きな私にとって、HYW99はとても気が重い、その上あの有名なHurleyロードを運転するなんて!と出発の前日まで行き先を変更しようかと何度も悩みました。

Hurleyロードは舗装もされていないでこぼこ道で61Kmもあるのです。それも山越えで山の上は未だに雪があるほどの標高の高さ。(たった61Kmでその高さにあがって降りてくると言うことは、道がとても急であると言うこと)がけから落ちそうで気分が悪くなったことが忘れられないあの道を、自分で運転するなんて!落ちたらどうするのと、とても不安でした。でも土壇場に強い私(と言うより馬鹿なだけかも)。出発を決意して出発。

バンバン飛ばして運転するだんなに何とか追いつきながら、ペンバートンまで行き、車を変える。トラックの方が4輪駆動だから楽だろうと言うこと。砂煙を上げながら行くので、エアコンのあるトラックへ絵里佳、そしてMayさんも同乗。だんなと継子2人はエアコンのない車へ。

ぐんぐん上っていく2台の車。あっという間にペンバートンバレーが低く見えて、ペンバートン氷河が見えてくる。運転席の方が崖っぷちが見えなくて、思っていたより怖くない。車輪が砂にとられて四苦八苦しているだんなを横目で私はぐいぐい登っていく。それにエアコン。アー気持ちいいと景色を楽しむ余裕さえあった。

しかしながら”とうりゃんせ”の歌にもあるように、行きはよいよい帰りは怖い。下りがめちゃめちゃ怖い。下りが始まってから、ギアを下げても四輪駆動のハイにしても車輪がまるで雪の上を滑るようで、お尻が振れる、、、。冷や汗流しながら、何回も叫びながら運転する私。なのに絵里佳は隣でクークー寝ているし、旦那は無線でピーチクパーチクしゃべってくる。(仕事なれとは恐ろしい。私は慣れてないと言うのに)返事をしないと、心配してもっとしゃべってくるからうるさい!私は必死なのというとしばらくは黙っているがすぐ忘れる旦那。そうこうしているうちに絵里佳がおきてぐずりだす。おもちゃを上げたり、歌を歌ったり、運転手兼母親業は大変だ。

そんなんで、ゴーストタウンのGoldbrigeに着いたときの安堵といったら、、、。涙ものでしたよ。

楽しいキャンプ。素敵な湖の湖畔でのんびりとつり竿をたれて(一匹も釣れませんでしたが)みんなで楽しいひと時。ぽっとんトイレだけでも生きていける、自分たちのキャンピング能力に感心(絵里佳だって平気)。

帰りはもっと緊張していて、キャンプ中、悪夢を見るほど。自分で体験したけれど、まだ同じことを繰り返すほどの自信はついていないからでしょう。帰りはまるで亀のようなのろのろ運転で行きました。ひつこく言ったので、旦那も無線で静かにしていました。帰りのHWY99はあくびが出るほど退屈な道に化してしまい、眠気との戦いでした。

怪我や事故もなく無事帰宅して、ほっとすると同時に、がんばって運転した自分を褒めてやりたいと思いました。

風邪でダウン

めったに風邪をひかない私がここ3日ダウンしています。最初に絵里佳が風邪をひいて、その次に私、翌日にはだんなとすごい勢い。喉の痛みから始まり、くしゃみ鼻だらだら、そして頭痛、発熱とぐったり。3日も仕事休んでしまいました。病休をいつも使いきる私。ぜんぜん残っていないのです、、、。悲しい。

まあ、そんなこんなで家族みんなそろって過ごす時間ができ、なんだかのんびり。結構楽しんだりして。こういうことでも無いと一緒に過ごすことができないほど、お互いに忙しいなんてちょいと悲しいですね。だから必ず休暇に出かけることが大切となってくるのです。家から離れれば、雑用からも仕事からも離れて、本当にのんびりできるのです。

さて今年はどこへ行こう。8月の7日間のキャンプの予約はもうしたけれど、もっと行きたい!私はキャンプ大好きっ子。いつも3回か、2週間とかどーんと行くのです。7月上旬はつりを目的に、7月下旬はどこか行ったことがないところへ行ってみたいと思い、今日は一日中、地図とにらめっこ。去年は絵里佳が生まれたばかりで、人里離れたところへ行くのは控えていたけれど、今年は彼女もたくましくなったので、どこへでも行けそう。(州立のキャンプ場は使用料がすっかり高くなって、何度も利用するわけにはいかなくなった。最近はForestlyCampSiteの愛用者になりつつある)

ひとつ難点は車2台で行かなければならないこと。運転嫌いな私にとってはつらいです、、、。とちょっと緊張。実は去年、HYW3をHopeに向かって走っていて、無線でだんなにHopeで休憩する?と聞かれた時、絵里佳は寝ていたので、止まらずにそのまま行こうと答えた途端に彼女が起きておお泣き、やっぱりHope で降りる~!と叫んで、Exitしたつもりが、HWY5へのExitでそれも突然の車線変更しての突入でだんなにずいぶん怒られました。そのまま泣き叫ぶ絵里佳と一緒に3Kmも北上して、Uターンして、授乳。AJとBrodyにあきれられました。今年はこういうことをしないようにしなくては、、、。

初収穫

初めてのキッチンガーデン。植えたのはハーブが主で、そのほかはトマト、イチゴ、絹さや、鞘いんげん、イタリアンレタス。

菜園って難しいのかと思っていたけれど、意外に簡単でどんどん育つ。今日はトマトが重たくなって(まだトマトはついていないけど)倒れてしまった。添え木をしていなかったらだ。それをなおして、絹さやをみると、たくさん、それも大きな実のしっかり膨らんだ絹さや!うれしくて早速収穫して、塩をかけて、食べてみた。おいしいー~~~!

ほんのりと甘くて、自然な味でした。これから夏に向かってどんどん実がつくと思うと、わくわく。こんなに簡単に育つなら、もっと違う野菜を植えればよかったなと少し後悔。来年の予定を今から考えてしまいます。そうすると、あ~もっと大きなガーデンを造ればよかったと、またまた後悔。

フルタイムの仕事もあるし、子供も生まれたばかりで、以前は菜園なんてそんな暇はないと言っていた私。ハーブ欲しさに始めてみたら、ガーデニングの面白さを感じて、毎日庭に出るようになってしまった。不思議ですね、こんな風に変わるなんて。だんな曰く年をとった証拠だそうだけど、気にせず新分野開拓にいそしみたいと思います。おすそ分けできるぐらいにがんばります!


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