今日の講演はとてもためになった。仕事関係のものだったけど、自分を見つめてひしひし、上には上がいるものです。

うちの男の子は今度G5にあがるのだけれど、ADDの上、多分Learning Disabilityもあるのではないかと言われている。毎年、何度も学校の先生、医者と面談。成長すればするほど、同学年の子供との差が大きくなり、最近は自分のことに気づき、自分をできない子と思うようになってきた。それだけならいいのだけれど、自暴自棄になっていっているようで、将来がとても心配。

G2から毎日宿題やドリルを一緒にしてきたけれど、最近は限界を感じてきていた。だって、未だに掛け算、割り算、もできないし、足し算、引き算も危うい。その上読めないときたから、1対1でアシスタントが常時必要。記憶の引き出しが一個分しかないのか、一つ新しいことを覚えると、その前のことを忘れてしまう。こんなんで大人になってきっと職にもつけず、一生面倒みていかなければならないのだろうと、そればかり考えていて、不安だし、彼に対して怒りさえ感じてしまうこともある(何度も何度も同じことを繰り返し、それでも学習することができない)。

今日の講師は自分の息子が4歳のとき突然、知能的にも身体的にも障害者になり、家族が崩壊しそうになったり、医療者へ対する怒りで途方にくれたりした、カウンセラーの人でした。

講師曰く、不安はネガティブな将来のことを考えているから、生まれる。そんなことは今起こっていないのだから、今に集中することが大事と言っていました。楽しい将来を考える傾向のあるひとは、幸せを感じる方が、怒りや不安よりも大きいと。

講師はいつまでたっても、生まれた時の健康な息子の将来像が頭にあって、そうではない息子、それを阻止することのできなかった医療者、それに振り回されて家族が崩壊する、、。息子さえ健康でいてくれたらと息子さんの現状を長い間受け止めることができなかったし、障害者としての将来を絶望的な未来としか考えることができなかったそうです。

それから過去に文句ばかりを言う人は過去にこだわっている人。起こってしまったことは、もう変えることはできないからそれに対して愚痴ってもどうしようも無いと。

そうだよね~BJは一生こういう風にしか生きられないんだと思うと、将来のことが不安になるし、それを変えられない自分や、彼にイライラしてしまう。それに彼がこういう風になったのは元奥のせいだとか、どうしても考えたくなる。私の子だったら生まれたときからしっかり面倒見たのにとか、変えられない事実をもイライラの種にしてしまう。過去にこだわらず、ネガティブな未来も考えず、今に集中する!言うのは簡単だけどね~

講師の息子は特殊なカリキュラムで普通の学校に行っていた。何にも将来がない子供、かわいそうな子供、何もできない子と学校へ連れて行くこともためらったそうです。しかしG7の先生が是非うちのクラスに来て欲しいと言ったそうです。その理由は外の生徒たちが、きっと良いケアをすることができ(ご飯を食べさせたり、車椅子を押したり)それを通して、障害者について学べ、子供たちの成長に欠かせない、愛や責任について学べるからと。講師はこんな息子でも、一人の人間として誰かにそういうギフト(貴重な体験)をすることができるなんてと、息子に対する考え方が180度変わったそうです。

そうよね~私なんかいつもBJのできないところばかりをみて、あんなに明るくて(能天気なだけかも)友達がたくさんいて、妹思いの彼のことを忘れてしまうのだもの、見方を変えるだけでもっと楽になるかも。

講師はカウンセラーなので、その系の面白い話もあった。夫婦について。昔は学校で習った通り、最初のセッションは聞き役。だいたい両方が両方のいやなところやうまくいかない点話しまくって終わり。でもこれではどの夫婦も良い気分になれないし、先が見えないので、次にこない。最近は愚痴聞きは時間の無駄と称し、どういう夫婦関係を理想としているのか、築いて行きたいのか一番初めに質問するそうです。そうすると、言葉に詰まって何もいえない夫婦がほとんどだとか(お互いに対する愚痴は言うことができても、将来像について考えることができない)、ほらここでも楽しい未来を考える必要性。夫婦に関してはそれを話しう大切さも加わってくると。

優れた芸術家は白いキャンバスを見つめているだけで絵の完成品が目に浮かび、それに向かって投身するから、すばらしい絵が描ける。成功するビジネスマンは成功する自分のイメージを持っているし、一年の目標や計画を必ず持っているから成功する。何とかなるさの人たちは結局何にも到達せず、文句ばかり言っていると。

わ~説得力あるわ。私ももっと将来像をしっかり描くようにしよう!と思った夜でした。