今期とったサイコソーシャルオンコロジーはとても楽しい。カナダ東部から西部の10の大学が二つのスポンサーの下、開発したコースでアカデミアと卒後教育コースの二つがある。対象は看護師だけならず医療従事者全員が対象でインタープロフェッショナルについても学ぶ。オンラインのコースなので週に一度クラス時間があって、オンラインでビデオやマイクを使ってディスカッションをする。タイプによるディスカッションも同時にできる。クラス時間以外はReadingについて掲示板で意見交換をする。

東部と西部は3時間の時差があるけれど、同じ時間にエントリーしてクラスをしていくのは楽しい。現代の新しい教育のスタイルに感謝だ。グループワークもオンラインでできるようにセッティングされている。最後の課題はグループワークだ。教材もジャーナルだけでなく患者家族が経験を語るビデオだったり、経験を再現した劇のビデオ、患者さんの日記、ケースなどビジュアルなマテリアルをふんだんに使っていて臨床とのつながりが高い。

内容はとても深く。がんにかかわる精神的、社会的なトピックをカバーしている。3週目と4週目は鬱、自殺、不安について7週目と8週目は家族と子供のケア、9週目と10週目は性とがんなどなど、どの週もがんケアには欠かせないものばかり。インタープロフェッショナルの点でも、ソーシャルワーカーや精神科医の視点など職種を超えて話し合えること、お互いの職種を深く知る点でも意義がとても大きい。

2週目の課題が5年前にがんで亡くした友人の声にダブるマテリアルで、つらかった。クラスの中でも友人や家族が今がんと付き合っているときで、ビデオを見るのがつらいという人もいた。サイコショーシャルのケアをすることは自分自身を知ることでもある。自分の中で見つめたくないことまで、見つめなおさせられることもある。つらいがこれが大きな成長へのチャンスでもある。以前にも書いたが本当に「つらい」と感じているのは患者本人なのだから、自分を見つめる苦痛はそれに比べたら小さいことなんだから、やっていけるさ、と進むのであった。


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