訪問のオリエンテーションの一週目が終わった。訪問がプライベート化されているオンタリオ州とは変わりBC州ではまだユニバーサルヘルスケアシステムの一部。だから雇い主は今までの病院系のと同じHAだ。
訪問は慢性期と急性期に分かれていて、私が配属されたのは急性期。患者は緩和、じょく創、在宅点滴の患者だ。割合は3分の1ずつ。緩和の経験が豊富ということで、普段のオリエンテーション期間4週から3週へダウン(2週とまで言われたけど、伸ばしてもらった。せっかくつけてもらえるオリエンテーション。最大限活用したいものだ)。緩和は大丈夫とただひたすら訪問でのじょく創のケアについて学ぶ。コンピュータープログラムを使用して観察記録をするので、ホスピスや病院でやっていてた時よりずっと効果的に思える。それにホスピス緩和で働いている期間が長いので、治っていくじょく創を見るのは感動さえも覚える(ホスピス緩和は悪くさせないが目標になるので)。
ポイント制で1ポイントが15分。一日の仕事の割り当ては15-20ポイント。例えばただのじょく創のガーゼ交換は3ポイント(45分)。難しいものや緩和系だと4ポイント(1時間)となる。電話相談だけだと1ポイント。緩和の電話は2ポイント。この時間には看護そのものと記録や準備の時間も含まれている。緩和はその難しさからポイントが高く設定されている。じょく創がなくても一回の訪問に最低でも4ポイント(1時間)つけられている。
朝8時に仕事場へ行き、自分の割り当てを知り、カルテをもらい、一日の計画を立てる。必要なものを車に積み込み9時半ごろにはオフィスを出る。4人から7人ぐらいの患者の家を回り、昼過ぎにオフィスに戻り、記録をして4時半に帰宅、という具合だ。
CRNとしてコンサルタントチームにいた時は、訪問の看護師さんをサポートしていたのでなんとなくは知っていたけれど、一からきっちり教わると細かいことを理解することができるので、この仕事を取ったことをうれしく思う。
オフィスは高層ビルの上階にあって眺めがとても良い。車を仕事に使うということで、高いオフィスの駐車代も完全負担だし、もちろん走行距離に相応したガソリン代も出してもらえる。車の保険の一部も負担してもらえる。鍵つきのかばんやら携帯電話、カメラやいろいろなキットも配布され、一人ひとり自分のデスクももらえる。病院系とはまったく違いゆったりした環境だ。
患者さんも”家にわざわざ来てくれる看護師さん”として暖かく迎えてくれる。一人で家を訪れる看護師の安全も細かく守られているようだし、今のところ順調といったところだ。
今週から始まった大学院の方は今回もまたもやオンラインでできるコースを取った。看護倫理と政治だ。ペーパーは3つも書かなければならないのでそれがつらくなりそう。でも内容はコアコースの割りには興味が持てそうだから、楽しめるかな?
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今年もバリバリですね。
以前、カナダではほとんどの方が終末期には入院を選ぶとお聞きしましたが、訪問看護もあるんですね。
1ポイントは、いくらになるんでしょうか?
たとえば、褥瘡の処置で訪問した場合、ほかの事はしてはいけないのでしょうか?
国によってずいぶん違うのですね。
とっても興味津々です。
今年もよろしくお願いします。