AJが帰ってきました。実母と住むと決心して出て行ったのは1年半前のこと。あの時にはスーツケース一個と数箱で出て行ったのに、トラック2台分の荷物でのお帰りだった。物を買い与えることで愛を表現する(もしくは代償とする)実母だけあって、半端ではなかった。これでもたくさん捨てたのよ、とAJ。

このところ母娘の関係で悩んでいた(というより泣いていた)彼女。母親と娘の関係が逆転してもう我慢できない、という理由からだ。実母の離婚は初めてではない。しかしAJが大きくなったからか(その前の離婚でAJは11歳だった)、実母の母親としてのガードが下がって、まるでティーンに戻った実母。家には帰ってこないし(5日から一週間も帰ってこない)、冷蔵庫も空っぽ。歯磨き粉さえない家(AJが我が家へくるたびに必要物品を調達していた)。新しくできた彼の家に入りびたりで、売りに出している家の世話もAJにまかせっきり。たまに家へ帰ってくれば喧嘩ばかりで、彼女は泣いていた。それでも、母親を一人にはできない、とか悲しませたくない、と我慢をしていた彼女。旦那も私も何度も相談に乗っていた。

かわいそうだが、こういう実母の態度は初めてではない。恋愛関係が不安定で、新しい関係になると、なにもかも投げ出すタイプ。そういう両親に育てられて、同じことはしたくないと言いながら、まさにそれをしている実母。Brodyはとっくの昔にそれを見抜いて私たちと暮らしだした彼。最近成長したせいかはっきり自分の気持ちを言うようになった。”あの人はおかしいよ。はたで見ていてこっちが恥ずかしくなるよ”とまで言わせた。完全に母親と自分を断ち切った位置づけを示す彼。

AJとBrodyが小さいときから、一緒にいても片手に携帯を握って他の人と話しながら、愛してる、とうわべだけの言葉とキスを子供たちに与えることしかできなかった実母。いつかこんな日が来るとは思っていたけれど、、、母親の愛を探し続けた二人。我が家へ戻ってきてもAJはいまだに探し続けているようだ。旦那と付き合いだして、AJとBrodyを紹介された時なんてふびんな子供たちなんだ、というのが第一印象だった。母親を一人にしたと責任を感じている彼女の姿があの日に重なる。いったいどっちが大人なんだ。子供としてもっとすくすく育って欲しい、ティーンとして青春(もうこんな風には言わないかな?)を謳歌して欲しいと思う。

で、ほぼ一人暮らしの生活から”家族”と暮らすことには時間がかかるようで、、、、お互いに調整しながら暮らしていかなければならない、と思うが、今朝は大音響の音楽で家中が起こされた。当の本人は鼻歌交じりに朝シャワーのつもりだったらしいが、他の家族のスケジュールも考えて欲しい、、、。一人暮らしの影響は良い方にも、、、呼ばなくても夕食作りを手伝ってくれたり、暖かい食事をそれはそれは喜んで食べてくれたりと。来月で17歳になる彼女。3ヶ月間付き合っている彼もいる。我が家へ来る時はどうしたら良いのか、、、。話し合わなくては。新しい生活が始まった。

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