ホスピス、緩和ケア看護覚書*カナダ編

カナダでホスピス看護師をしています。2009年9月からバンクバーの某大学院 でMaster of Science in Nursing を始めました。End of Life CareのCNSになれるようにがんばります。半学生、半看護師の生活です。そして3児の母親でもあり、カナダ人の夫とは11年たっても熱愛中でごじゃいます。ブログに登場する人物名はすべて仮名です。

バンクーバー

最近のはまっているもの

ヨガ。定期的にカイロプラクターに行かなければならないほど、首、肩や腰が痛む私。仕事と学校が忙しくて運動不足になり気味だし、せめてストレッチぐらいとはじめたヨガ。教室に通うのも難しくてDVDでやり始めました。良いDVDにめぐり合い、細かく説明してくれるので以前使っていたソフトウェアのものより一つ一つのポーズの意味が良くわかる。そしてヨガはストレッチではなくて筋肉トレーニングだということを知った。深い筋肉が強くなるし、筋肉がいるべきところへ戻ってくれる感覚がある。おかげでカイロへ行かなくて良くなった。姿勢も良くなった。20分集中してするだけで、気分もすっきりする。時間のあるときにDVDをみながらできるというのは忙しい私にぴったり。

訪問看護のオフィスは15階にある。最近はエレベーターを使わず階段を使って上り下り。はじめは息が切れて6階でばてそうだったけれど、今はちゃんとあがれるようになった。

春のスキー旅行まであと少し。これで体の準備ができますように。

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急げ急げ

昨夜偶然見つけたのですが、バレンタインスペシャルでシルクデソレイルのチケットが半額で手に入ります。16日までの購入だから、興味のある方は急いで!

ちなみに我が家は6月のDralionを家族で、3月のQuidamをデートで行くように購入しました。KoozaのDVDを何度も何度もみている絵里佳は大喜びです。

他にもあちこちでの講演のチケットが販売されているよ!
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こそこそ

親に隠れてなにをこそこそしてるんだ!なんて言葉は珍しくない日本。でもコソコソせず堂々とオープンすぎるのはどうでしょうか?

うちのお嬢様は昨日で17歳になりました。高校2年生です。ママの家から我が家に引越しして1ヶ月あまり。カルチャーショックの連発です。4ヶ月付き合っている彼がいます。地元の子ではなく車でハイウエイを飛ばして1時間のところに住んでいる子です(友達の友達で知り合ったとか)。週末になると長距離バスに乗ってお互いが行き来するというなんともけなげな関係で、彼は一生懸命バイトをして自分で車を買ってもっと頻繁に会えるようにしたい(16歳から免許は取れますから)とバイトにもせいを出している(AJはバイトを探している段階)のです。

で、先月彼女から避妊薬を買って欲しいと言われました。こちらでは妊娠防止には経口避妊薬が一番の選択です。コンドームは成功率が低く、どちらかというと性病防止という役目が強い(使用方法の教育が不足していると個人的は思うのですが)。避妊薬は保険外になるので高いです。オールAを取る賢い子です。避妊薬についてインターネットでよく調べて副作用など承知の上で飲みたいと。彼とそろそろかなと最近ずっと話し合っていて、彼の父親は彼のためにコンドームを買ってきてくれた、だから私たちの役目は避妊薬を買うことだ、と彼女はきっぱりと言うのです。そう堂々と話せることが理解できませんでした。私が日本人だからわからないのよ。こっちじゃ当たり前だわ、って。そういう理由で私を説得さすことはできません。長い話し合いの末自分のお小遣いで買いなさいとつき返しました。GPのところへママが連れて行ったらご親切に2ヶ月分の試薬までもらったそうで。すぐ飲むとわざわざ報告をしてくれました。

そしてその次は自分の誕生日だから彼の家に2泊していいかと聞かれました。避妊薬のことを父親まではっきり話したその上にこれか?!ときっぱりだめと言いました。そうしたらまるでロミオとジュリエットになったようにおいおいと何日間泣き過ごしたでしょうか。そしたら論文のように長々とこれは不当だと、手紙までいただきました。泊まると言っても彼の両親もいるし、部屋は別々だし、家が古くて床がきしむから、親の前でこそこそ密愛はしないとまで書かれていました。じゃあどうして避妊薬が必要なのか~!と鼻で笑うほどあきれてしまいました。

私はセックスを反対しているではありません。人間として愛し合っていれば当然の行為だと思うからです。でもまだ精神的にも経済的にも自立をしていない子供が、堂々と公言することなのだろうか?もちろん避妊は大切です。望まれない子供の出生ほど悲しいものはないから。でもそういうイッチョマエのことをするのなら、自分で自分の行動に責任を取れるようになって欲しいと思う。お金を出して欲しいとか、許可を親からもらわないければならないのなら、最初からするな!と言いたい。私としてはこそこそしてもらった方がずっと気楽だとも思う。それだったら真に自分の行動に自分だけで責任と取っているから。

結局お泊りはあきらめたが、本当に難しいと思う。文化が違うの一言では片付けられない。ちなみにブログに載せることも許可つきです。ほかの日本人ママがカルチャーショックにならないように教えてあげたら、だって!いったい最近の若者の思考過程がわかりませんわ。私の両親も同じようなことを思ったのかね~

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福祉国家

カナダは医療と高校までの教育が無料なので、福祉国家と思っていた。税率も高く(収入にもよるが所得税は38%もつく)。生活補助を受けて生きている人もたくさん見受ける。定職にも着かず、ぶらぶらしている若者から壮年期の人たちを見かけることが多いので、”いたせりつくせりの国だから、働かなくても生きていける”と、努力しない人が多いのよ。そういう人に税金が使われて、間接的にお世話をしているみたいで正直いやだった。

昨今は医療費の増加、財政困難によりアメリカのように医療をプライベート化しようという話が頻繁に騒がれている。それに医療費削減の波は刻々と国民を襲っている。例えば訪問でジョクソウの包交に使用する物品は訪問看護師が持参していたが、今は2週間立つと患者が購入して準備しなければならない。もちろん全員が対象になるわけでなく、経済的理由があれば免除になるのだ。低所得者にとっては変わりはないがそれ以上の国民にとっては大きな違いだ。救急車の利用も自宅から施設(病院など)は以前より料金の請求があったが、それ以外は無料だった。ホスピスに入院している人が緩和目的で放射線療法を救急車を使って通っていた。しかしこれも患者へチャージさせるようになった。少しずつ静かに無料サービスがなくなってきている。

医療の有料化は医療費削減につながるのか? 有料化によって低所得者の医療へのアクセスが妨げられ、国民全体の健康指標が下がるのではないのか、という考えもある。医療というものを歴史的観念、公衆衛生の観念、社会哲学の観念、政治の観念から視察するとどうなのか、ということを大学院で学んでいる。文献から学ぶことは多い。統計学的にみても大変興味深い。

例えば、健康指標といっても平均寿命を使うこともあれば、新生児の生存率を使用することもある(他にもいろいろな指標がある)。発展途上国と先進国と同じ指標で比べても因果関係が浮き彫りにならないこともある。何を何の目的に比較しているのか注意しなければならないが、なるほどと感心するものがあるのでここに例としてあげてみたい。

例えば平均寿命の長さでは日本が一位だ。カナダはスエーデンの次で7位。巨大経済大国のアメリカは30位となる。しかし国民一人当たりの医療費の支出はアメリカがダントツの一位でカナダはカナダは5位、スエーデンは14位そして日本は20位だ(この結果は年度やどの機関が調査したかによっても多少の違いはある)。面白いことに費用と平均寿命は反対比例のようになる(先進国の間では)。アメリカの経済大国の名は誰もが知っている。しかし貧困層と高取得者の比率を比べるとこれまたアメリカが一番になる。福祉大国の北欧諸国は社会福祉費の高さで有名だ。そしてこれらの国は貧困の差が少なく健康指標も良い。雇用率、福利厚生、教育、犯罪率などで、アメリカ、カナダ、スエーデンと比べると、ゴールドメダルの多さはスエーデンがダントツだ。政治の傾向、社会福祉費の割合を比べると、カナダはお隣のアメリカの横に位置され、イギリスはカナダのお隣だ。とても驚いた。カナダは福祉国家の北欧からはとても離れた位置にいるのだ。

カナダの医療は無料だ。しかし病気になった時に援助してもらえる(生活に関して)額は低く、システムも手厚くない。国民の健康が基盤になっている国で長期的に健康がなくなると(病気になると)低所得者になってしまう図式が出てくる。日本のように生命保険に加入する人はとても少ない。”働けなくなった時”を真剣に考えている人はどれくらいいるのだろうか。マスメディアに踊らされず、国民すべてが真剣に考えなければならないことだと思う。

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二つの楽しみ

一つ目は今週の金曜日に佐渡島の”鼓童”を観にいくこと。今回は子供たちも行きたいというので家族全員での鑑賞。子供は全員ドレスアップのため鏡の前でにらめっこしている。私は何を着ていこう。やっぱり着物かしらね。

二つ目は来月バンクーバーで開かれるホスピス緩和ケアのカンファレンス。北米のカンファレンスなので大規模だ。仕事がすでに入っていたので、最終日しか行けないがしっかり吸収したいと思う。日本から直行便でふらっといかがでしょうか?詳しいことはこちらで。来られる方がいらしたら、声をかけてくださいね。リンクしたページをスクロールダウンすると、最新のバンクーバー観光局のビデオが見れます。四季を通して美しいバンクーバー惚れ惚れ。

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大改修

本当はクリスマスの前にサンフランシスコにでも小旅行へ行こうか、なんて飛行機を予約しようとした時、発覚してしまった。屋根からの水漏れ、、、、。それも3箇所から。そんなことで旅行費用は屋根の修理代に大変身。我が家は築12年になります。築7年の家を買い取り、5年がたちました。購入の際高いお金を払って査察をしてもらったというのに、後から、後から不都合なことが出てくる。水漏れもそのひとつ。きちんと刃物で切らずに足で蹴飛ばして穴を開けた跡が、、、、パイプがきちんと穴にあっていないためそこから水漏れが、、、

AJが我が家へ帰ってくる宣言をしそうだったので(そして今は宣言されたので彼女は確実に我が家へ戻ってくる)、子供たちが友達とわいわいできるように遊び部屋を屋根裏に作ろうか、という話になっていた。屋根裏といってもとても広く高さもあって、物置に使うにはもったいないスペースだった。しかし部屋として使うにははしごを階段に変えなければならないし、天窓もつけなければならない。トイレを設置するかしないかなど、購入以来ずっと案を練っていた。もちろん費用もたくさんかかる。そんなこんなでのびのびになっていた。AJが帰ってくれば家族5人。それぞれの寝室はあっても大きな子供が二人もいるとなんだか窮屈。それにBrodyのテレビとゲーム好きでリビングルームは占拠されオフィスが隣にあるので私はうるさくて勉強に集中できない。どこかへ行ってほしいといっても行く場所がない。子供たちのお泊りパーティーや客人のための寝泊りできるスペースも欲しい、とも思っていた。で、えーいこの際やってしまえ!と屋根裏部屋をプレイルーム兼客室にする決心を水漏れの発見を機にした。

そしてプロジェクトの拡大は続く。我が家は南北に細長い家で2階の南側の主寝室以外は窓があっても光が入らず暗いのだ。特に冬はそれが鬱陶しくて2階の廊下に天窓をつけて明るくしたいとも思っていた。屋根裏部屋に天窓をつけて屋根を修理してもらうなら、廊下用の天窓もつけてもらいましょう、と結局天窓を合計5つ入れてもらった。そして廊下の天井を開けて直接天窓から光が廊下に続くようにということになり、、、、。絵里佳の部屋が暗いので室内窓を設置して部屋が明るくなるように、、、と大改装になるようだ。

早速始まった工事。屋根関係は屋根屋さんに任せ(我が家の屋根は地上から10mで角度が45度ととても危険)たけれど、後はハンディな旦那様のお仕事。そして最近はBrodyという子分もできて二人のプロジェクト。プロジェクト第一弾はインソレーション(熱遮断材)から。既存のインソレーションを取り除きスプレータイプのインソレーションをする。とても高い代物なので100%はつけず、5cmほど入れて、既存のインソレーションを戻す。こうするとインソレーションに封ができて効果があがるとか。我が家はとても寒いのです。北国だからインソレーションが大切なのに、分厚くしても効果が上がらなかったのは封がきちんとしていないからと言われ、この際やってしまおうと、、、、これだけでも大事業でした。まる3日かけて彼らはやっていたから。完成するのはいったいいつなのだろうか、、、楽しみだ。

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これが屋根裏

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ピンクと黄色いものがインソレーション。このしたが私たちの寝室。三角屋根型の天井になっているのだ。穴は2階の廊下からはしごで上がれる入り口。

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ピンクのインソレーションを取り除いたところ

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この二つのタンクの中身が混ざってスプレーから出てきてインソレーションになる。

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