失礼しました。すっかり忘れてFireFoxを使ってしまい、Exploreユーザーの方の閲覧が不可能でしたね。再掲です。
博士課程の生徒が口頭弁論をするというので、見に行ってみました。こういうお知らせは頻回にくるのだが、一度も行ったことがなかった。昨年は学校と仕事と家庭でアップアップの状態で余裕がまったくなかったので、エキストラなことをする気にはなれなかった。で、今回の学生さんがん患者の治験にまつわる自主的な参加性を倫理的な側面から研究するということで興味深かった。学校に行くのは久しぶり。今期はオンラインのコースを取っているので大学へ通う必要がないからだ。
渋滞でイライラするより、ゆったりバスに乗って読書でもしようと早くから出かける。雨降りだったのに太陽まで出てきて、紅葉した木々がとても美しい。早く着きそうだから、ダウンタウンに住む義理の弟でも誘ってランチへ行くことにした。おしゃべりとおいしいインド料理を楽しみ時計を見てギョ!遅刻だ。あわててバスに飛び乗り大学についてからは猛ダッシュ。もちろん遅刻。行ったことのないビルディングで行われているため、入り口さえもわからない。ようやくたどり着いて潜り込む。パネラーの教授が3人。聴講者が一人と寂しいもの。この学生さんの緊張感がひしひしと伝わった。質問が始まった。かなりの辛口評で、どこまでも突き詰めていくのね~としみじみ。しかし臨床とは違いもっと大きな視野で現象を見詰めている奥行きさがあった。それにあんなに嫌っていたリサーチの授業。そのおかげで討論の内容が理解できる。できはいまひとつだったけれど、学びはあったのだ、とちょっとうれしくなった。
もう一人の聴講者は博士課程に入ったばかりの学生さん。メモ帳はほぼ白紙状態。きっと興味のない分野なのだろうな、と思った。で、急に振られて自己紹介と質問は?ってマスターの学生でこれが初めてです。質問はありません、と本当は質問があったのだけれど、最初から聞いていなかったので控えてしまった。勇気のない私。自己嫌悪。しかし教授の一人にマスターのうちから来てくれるなんてうれしいわ。参考になったかしら、とやさしい一言。いつかこういうアカデミアの一員になれるのかね~なんて夢みたいなことを思ってしまった(臨床が好きなくせに)。3人の教授と学生といっても討論は白熱で、とても面白かった。ナショナル、インターナショナルなレベルで看護事象を討論するんなて、とてもハイレベルな世界に身を置いている気がした。
遠いところへ来たもんだとも思った。日本で大学院へ行っていたら、また一違いするだろう。こちらで看護師になって、臨床で働いているだけだったら、こんな大きな世界を知ることはなかっただろう。新しいホスピスでオープニングスピーチを引き受けたことから、認められるようになって、昇進、そして進学にまでいたった。日本人として、英語が苦手なものとしてどこまでいけるのだろう、と不安に始めた昨年。そして今。どんどん世界が広がっていることをしみじみ思ったのだ。
帰りに、大学の構内で
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