AJBrodyYear Bookで驚いたこと。赤ちゃんと一緒に写真をとっている子の存在。そこには母になった喜びが書かれていた。

母になる喜び、、女なら誰しも感じることだろう。しかしこの子は高校生だ。AJによると現在妊娠中の子は二人もいるとか、、、。妊娠をしながら高校へ通う。日本なら考えられないことだ。

統計によると、カナダのティーン(15-19歳)による出産と中絶の比率は1000人に対して15-19人(27.9)。ほかの国と比べると、スェーデン(31.4)イギリス(60.3)アメリカ(61.2)。アメリカとイギリスの多さはダントツだ。日本は出産しかデータがないが1000人に対して4人だ。

カナダの比率は年々着々と下降している。1974年の調査結果は53.9%だったのでずいぶん減少したものだ。避妊薬と中絶が合法化されたのが1969年。妊娠率は減っても性交による感染症の率には変化がないとか。コンドームを使わない避妊が多いことをうかがわせる。旦那に聞いてみると、旦那が高校生の時クラスメートが妊娠してした。妊娠相手の男の子は責任を取り結婚をしたとか。親たちは「責任」をとることのできる二人を祝福したと聞く。しかし家族を養うために男の子は退学。その人はたちはその後どんな人生を送ったのだろうか。親も子供も幸せだったらそれで良い。しかし自分が誰かを模索するのがティーン時代だと思う。若年層のシングルマザー、離婚率などを考慮すると幸せに家族を築くカップルが少ないことを実感させられる。

中絶が合法化されても宗教的に中絶を許さない文化が強いカナダ。中絶することより出産することをサポートしている。だからか高校で堂々と母になった喜びを語れるのだろうか。私は中絶を賞賛しているのではない。中絶による身体的精神的ダメージを忘れてはいけない。大事なことは望まない妊娠をしないことだ。

こういう妊娠率の高さから性教育は早くから教育の場で行われている。正しい避妊、性病予防が基本だ。私も何度かAJBrodyと話をした。アクシデント的な妊娠で人生が制限されないように、、、これが私たちの思いだ。さっきの旦那の同級生。彼の母親は”悪い影響を与えてはいけないから”と通信販売カタログの下着のセクションを見れないようにホッチキスで閉じていたとか。そんな母親の努力はどこへやら彼女を妊娠させてしまった。今はインターネットの普及で子供たちはどこでどんな情報と接しているのか、親のコントロールは届かない時代だ。隠すことや取り上げることより、オープンで困ったときに相談できる、そんな親子の関係でいたいと私たちは思っている。

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