ホスピス、緩和ケア看護覚書*カナダ編

カナダでホスピス看護師をしています。2009年9月からバンクバーの某大学院 でMaster of Science in Nursing を始めました。End of Life CareのCNSになれるようにがんばります。半学生、半看護師の生活です。そして3児の母親でもあり、カナダ人の夫とは11年たっても熱愛中でごじゃいます。ブログに登場する人物名はすべて仮名です。

子供

大改修

本当はクリスマスの前にサンフランシスコにでも小旅行へ行こうか、なんて飛行機を予約しようとした時、発覚してしまった。屋根からの水漏れ、、、、。それも3箇所から。そんなことで旅行費用は屋根の修理代に大変身。我が家は築12年になります。築7年の家を買い取り、5年がたちました。購入の際高いお金を払って査察をしてもらったというのに、後から、後から不都合なことが出てくる。水漏れもそのひとつ。きちんと刃物で切らずに足で蹴飛ばして穴を開けた跡が、、、、パイプがきちんと穴にあっていないためそこから水漏れが、、、

AJが我が家へ帰ってくる宣言をしそうだったので(そして今は宣言されたので彼女は確実に我が家へ戻ってくる)、子供たちが友達とわいわいできるように遊び部屋を屋根裏に作ろうか、という話になっていた。屋根裏といってもとても広く高さもあって、物置に使うにはもったいないスペースだった。しかし部屋として使うにははしごを階段に変えなければならないし、天窓もつけなければならない。トイレを設置するかしないかなど、購入以来ずっと案を練っていた。もちろん費用もたくさんかかる。そんなこんなでのびのびになっていた。AJが帰ってくれば家族5人。それぞれの寝室はあっても大きな子供が二人もいるとなんだか窮屈。それにBrodyのテレビとゲーム好きでリビングルームは占拠されオフィスが隣にあるので私はうるさくて勉強に集中できない。どこかへ行ってほしいといっても行く場所がない。子供たちのお泊りパーティーや客人のための寝泊りできるスペースも欲しい、とも思っていた。で、えーいこの際やってしまえ!と屋根裏部屋をプレイルーム兼客室にする決心を水漏れの発見を機にした。

そしてプロジェクトの拡大は続く。我が家は南北に細長い家で2階の南側の主寝室以外は窓があっても光が入らず暗いのだ。特に冬はそれが鬱陶しくて2階の廊下に天窓をつけて明るくしたいとも思っていた。屋根裏部屋に天窓をつけて屋根を修理してもらうなら、廊下用の天窓もつけてもらいましょう、と結局天窓を合計5つ入れてもらった。そして廊下の天井を開けて直接天窓から光が廊下に続くようにということになり、、、、。絵里佳の部屋が暗いので室内窓を設置して部屋が明るくなるように、、、と大改装になるようだ。

早速始まった工事。屋根関係は屋根屋さんに任せ(我が家の屋根は地上から10mで角度が45度ととても危険)たけれど、後はハンディな旦那様のお仕事。そして最近はBrodyという子分もできて二人のプロジェクト。プロジェクト第一弾はインソレーション(熱遮断材)から。既存のインソレーションを取り除きスプレータイプのインソレーションをする。とても高い代物なので100%はつけず、5cmほど入れて、既存のインソレーションを戻す。こうするとインソレーションに封ができて効果があがるとか。我が家はとても寒いのです。北国だからインソレーションが大切なのに、分厚くしても効果が上がらなかったのは封がきちんとしていないからと言われ、この際やってしまおうと、、、、これだけでも大事業でした。まる3日かけて彼らはやっていたから。完成するのはいったいいつなのだろうか、、、楽しみだ。

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これが屋根裏

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ピンクと黄色いものがインソレーション。このしたが私たちの寝室。三角屋根型の天井になっているのだ。穴は2階の廊下からはしごで上がれる入り口。

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ピンクのインソレーションを取り除いたところ

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この二つのタンクの中身が混ざってスプレーから出てきてインソレーションになる。

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継続

あともう少しでピンチヒッターの仕事が終わる、と思いきや隣町の病院で同じ仕事をしてほしいと頼まれてしまった。病休の穴を埋めるためだ。で期間は12月の上旬まで。病休の彼女には悪いが、やったーとうれしいのだ。だってこの楽しみを3週間で終わらせるのはもったいないからだ。

ということでこれまたしばらく月曜日から金曜日の仕事が続くこともうれしい。毎日家族と一緒に朝食を食べ夕食もともにするということは、とても大きい。12時間勤務では通勤も入れて14時間くらい家を離れるので子供と接する時間が少なかった。もちろん12時間勤務は休みも多いという利点もある。けれど疲れていたり家事に追われることが多く、トータル的にみても子供との時間が少ないように思える。それにしっかり週末、祝日が休みということもうれしい。不規則なスケジュールだと計画も立てにくいし、社会的にも孤立してしまう。だからこの普通の時間帯の仕事をこの上なく楽しむのだ。ふふ。

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音楽療法の威力

先日、子供のホスピスで働かれている、カウンセラーの講演へ行った。彼女の履歴は看護師から始まり、もともと音楽好きが高じて音楽療法士の道へ進み、修士と博士は心理学というもの。スライドにはたくさんの子供たちがカウンセリング(Music, Art, Play療法)を通して作り出したものを紹介していた。

どれもこれもとてもパワフルだった。大人のように言葉で表現することができなくても、絵を通して、遊びを通して、音楽を通して巧みに表現されている。そこには怒り、悲しみ、恐怖、そして人間ドラマとでも言おうか、言葉には表せないすごいものがあった。

彼女は今年で退職を決めている。最近の音楽はわからなくなったから、潮時かなと苦笑する。ヘッドフォンを耳に突っ込んで大きな音で音楽を聴いている子供たちが理解できない。音楽はみんなでシェアするものなのに、と。でもそんな子供たちでも自分にとって大切な音楽を持ってくるようにと言うと“一度も聞いたことない音楽だけれどすばらしい歌詞だわって思うことが多くてね”と。

自分を社会から孤立したくてヘッドフォンを突っ込んでいるのではなくて、唯一の自分を表現できる場なのかもしれない。

最後にこのホスピスの創設者の言葉

“死そのものが子供たちにトラウマをもたらしているのではない。

子供たちが死というイベントをどう受け止めたか、そしてその子供たちがどのようにサポートを受けた、もしくは受けなかったかが鍵なのだ“

 

子供のホスピスそしてサポートシステムの確立を願いたい。

 

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